Marchetti (マルケッティ)社 創業40周年イベント報告

昨年9月20日にイタリアで行われたマルケッティ社創業40周年イベントに参加してきました。

 

新作家具の発表
初のショールーム公開
イベントやパーティーなどに200人強の招待客が集まりました。
招待客はイタリア国内外からで、やはり国内からはたくさんの方々が訪れていたようです。
午後4時、お迎えのバスに乗り、活気あふれる会場へ。

 

2Fから見たショールームエントランス付近。
たくさんの人たちのざわめきが聞こえてきそうです。
この写真だけでも広さを感じます。

 

   

美しい象嵌が背面にもほどこされた新作キャビネットと
エントランスの壁面収納家具リブレリア。新色の塗装と新デザインで。

 
 
 

ショールームは畑に囲まれた緑豊かな場所にあります。
窓の外に見える緑がなんともステキな空間を演出しています。
マルケッティ社のショールームは実は2年前ぐらいには完成していました。
これまではスタジオとしてカタログの撮影に使用していました。
アビターレへご来店いただいたお客様のなかにはそのカタログ写真を
目にしている方もいらっしゃると思います。

 

マルケッティ本社工場は2箇所に分かれています。
家具とキッチンの製造ラインで分けられ、
このショールームはキッチン工場の敷地内に併設されています。
ショールームの延べ面積は1500㎡ぐらいでしょうか。
1Fの天井高は4m弱、2Fは約3.3mほどもあります。

 

中央奥に写っているキャビネットの扉部分。
‘うずくり’風の塗装がほどこしてあります。

 

扉を開けたところ。
扉の裏面にはアンティーク材が使用されています。

 
 
 

階段を上がって2Fへ。

 

生地張りのヘッドが今までのマルケッティ社製ベッドとはイメージが異なります。

  

   

 

その他の新作ベッド。おしゃれです。こんな空間で寝てみたいものです・・・

 
 
 

アフリカっぽいプリミティブなイメージがかっこいい空間です。
黒いキャビネットの新作取っ手は虎!?(今年の干支だけに?いやライオン?でしょうか。)

 

ミラノのサローネでも全体的に2009年に発表された家具は
ベージュや薄いグレー系、グレーに淡いブラウンが入ったものなどが
多かったようです。
マルケッティの家具もこうして新作を見ていると共通したものを感じます。
デザインも角にアールが入っていたり、オーガニックなデザインなどやさしいイメージです。
北欧調?とも感じられます。
また、ディスプレイや家具そのものが持つイメージに原始的「アース(地球・大地)」というか、
「エコ」という環境に対する意識みたいなものがあるように思えました。

 
 
 

新色の塗装と新作のシェル形取っ手を付けたチェスト。
背面のパターンや手前のピンクのカウチがきいたハイセンスな空間。

 

シェルの取っ手の細部。

 

ウェーブのかかったデザインがおもしろい新作チェスト、
取っ手は違うデザインのシェル形。
その他新作の壁面棚、ミラー、サイドテーブル。

 
 
 

ショールームの一角に設けられた、無料でタトゥーを入れてくれるスペース。
もちろん、本物ではありません。
へナからできた絵具で好きなモチーフを描いてもらえます。
中央で脚を組んで、今まさにタトゥーをしてもらっているのが、デザイナーのジョルダナ。
タトゥーを描いている女性は、ジョルダナのお友達です。

 
 

下の写真と対です。
左手にあったキャビネット。レッドの棚がきいています。

 

斬新なレッドの塗装をほどこされたテーブルとチェアー。
ちょうど右手に写っている女性のオプティカル柄のドレスが合っています。 
そういえば、9月も下旬というのにこの日は暑かったようです。
招待客の皆さんも薄着ですね。

 
 

    

最新号のイタリア版、「マリクレール メゾン」に上の写真と同じテーブル(サイズ特注)
が掲載されていました。見せ方でまったく違うテーブルのようです。
アビターレには天板がウォールナット色、脚部がブラックの塗装で
同じデザインのテーブルの展示がありましたが、それもまたシックでステキでした。
そしてなんと表紙には、アビターレで取扱の皮革ソファーメーカー、 Baxter (バクスター)社の
新作ソファーが。真っ白で雲みたいなデザインがかわいいです。

 
 
 

大胆な木彫がほどこされた扉付キャビネットを使ってデザインされた
壁面収納家具、リブレリア。
このキャビネットは以前からあったもののサイズ違いです。
ちょっとコンパクトになっています。
ウォールナット無垢材の扉はコンパクトでも迫力があります。

 

中はさらに大胆!?
レッドな背板。

 

   

 

その他の壁面収納家具、リブレリアとMG800シリーズ。
新たに発表された塗装、キャビネット、取っ手など、
リブレリアもMG800シリーズもいろいろなバリエーションが加わり、
ますますデザインするのが楽しくなりました。
壁面収納家具などオーダー家具についてはアビターレホームページで
詳しく説明しています。ご興味のある方は是非ご覧下さい。

 
 
 

ふたたび1Fへ。
まだまだ1Fもたくさんの招待客でにぎわっています。

 

1日が長いイタリアの初秋にやっと夕闇がせまってきました。
これでも20時過ぎ、もしかして21時ちかくでしょうか?

 

   

 

お腹も空いたし、疲れたし、ということで工場内で用意された
ビュッフェで、ディナーを堪能した後はイベントを楽しみました。
左、中央で挨拶しているのはデザイナーのジョルダナ・マルケッティ。
右、火を扱ったダンスのアトラクション。
左下、アメリカ人歌手の歌声にあわせて、宵(酔い?)も深まり、ダンスに興じる皆様。
やっぱりラテン♪なお国です。
深夜までお祭りはつづくのでした。

 
 
 

翌日、家具工場へ。
人間たちのお祭り騒ぎとは関係なしに静かに出荷を待つ
家具・家具・家具・・・

 

そして、家具になる日を待つ、たくさんの「生きた」無垢材 。

 

ジョルダナ・マルケッティがデザインをはじめて約15年。
父であるジャンニ・マルケッティの意思を引き継ぎながら
家具づくりをしてきました。
今回はジョルダナのパワーやセンスを新たに感じさせる
「マルケッティ」であったようです。
見ごたえのあるショールーム、コレクションでした。
今後もアビターレでは他にはない、
良質で存在感があり、木のぬくもりの感じられる、
そして、つくる人のあたたかい想いのこもった、
これらマルケッティの家具を中心に、ご紹介していきたいと思っています。