『住まう倖せ』

寒露が過ぎたこの時期は、

澄んだ空から富士山が綺麗に見える時があります。

秋だなと思えるいい瞬間です。

 

つい先日、秋の風情を感じながら納品にお邪魔させていただいたばかりの

素敵なお客様宅を御紹介致します。

 

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今回のお客様宅訪問では 『住まう』 ことを人生の大切な要素として、

お暮らしになっているお客様のインテリアを取り上げてみました。

 

手紙ではなくメールでのやりとりが主流の世の中で、

ついつい省いてしまう季語や挨拶の言葉。

こちらのお客様からはいつも素敵なお言葉で、

温かい気持ちにさせていただきます。

 

『住まう倖せ』

 

この言葉もお客様よりいただきました。

言霊といえばいいのでしょうか、

お客様との出会によりあまりにも心に響くフレーズが沢山脳裏にやきつけられ、

今回のブログで引用させていただくことにしました。

沢山撮影されたお写真も頂戴しご協力いただきました。

(お恥ずかしながら自分の拙い文章能力にもお力を借りた次第です。)

 

 

ABITAREというショップ名もイタリア語で『住まう』という意味をもっています。

美しい響きです。

多くのお客様に呼ばれる事に慣れてしまっておりましたが、

改めて愛おしさを感じます。

 

今回のお客様との出会いは、今年の夏6月下旬のことでした。

御夫婦で初御来店されましたが、有難いことに以前よりアビターレの存在をご存知でした。

アイムホームの雑誌に掲載されていたことも・・・、

10年前のバックナンバーを見返すとその当時お好みの家具はアビターレだったという印象で、

何度かの御来店きっかけはあったものの今日は導かれて来ましたと仰った奥様の表情に

私も熱くこみ上げてきたことが昨日のように覚えてます。

 

御新居についてはこれからのご縁で、土地探しから始められるようです。

今はマンションにお住まいになっていますが、

一戸建仮住まいに移り住み、御新居の準備を整えていくとの未来をお話し下さいました。

仮住まいに2ヶ月後の9月佳き日取りに御引越される事だけは決まっていらっしゃいました。

現マンションは奥様のアトリエにされるとのことで、

一部のみ今お使いの家具を移動し、そして御新居のインテリアでお使いになれる家具を

構想を練りながら仮住まいに選びたいご要望がありました。

 

まず、マンションのお写真を御紹介致します。

このお部屋のインテリアがお好きなお客様が、

どのようにアビターレの家具をお選びになって展開していただいたか、

繋がりを是非ご覧下さい。

 

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インテリアはプロ顔負けのコーディネイトです。

仮住まいの家もそうですが、テイストに偏らず、奥様ご自身の感性で

空間を表現されています。

本質を知っていらっしゃるからこそのインテリアです。

美しいのに温かみがあり、居心地がよくいつでも迎えられている場所という感じでした。

 

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マンションなのに一戸建てのような桜を庭にしたまさに借景。

風情を大事にされるお客様は、

自然を受け入れ日々家族の団欒や食事を楽しまれるようです。

 

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常にお花も欠かしません。

空気も清らかで澄んでいました。

 

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このテーブルは韓国で奥様がデザインされてオリジナルで製作されたもの。

CABチェアーとのミックススタイルが素敵でした。

 

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こちらのマンションにはアビターレ定番のミラーをお買い上げいただきました。

何年も絵画を飾るかどうするか迷って決まらなかった場所。

導かれるようにこのミラーは壁スペースにピッタリでした。

次回の新しいお宅には、このミラーの象徴となる格子デザインをテーマに

されたいそうです。

次から次へと発想が生まれてくる奥様の頭や心を覗いてみたくなりました。

 

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お気に入りの絵皿などを額におさめ、壁も演出。

楽しませてもらいました。

 

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韓国テイストのチェアーには、オブジェのように絵になるサラちゃんが。

グレースちゃんと二匹が家族の一員です。

インテリアや生活に馴染んでいますので、驚きです。

時々登場してますので、お見逃しなく。

 

話は6月の時に戻りますが、

ちょうどその頃、ドイツのNIEHOFF社アウトドア家具も入荷しており、

ショールームの入替で新しい空気感になっておりました。

家具をご覧いただき、まさにその時に展示された家具やソファーが

巡り合せとなってご縁がありお客様のお部屋にお納めできました。

 

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仮住まいとはとても思えない一戸建てをお借りされて、

また新生活。

 

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リビングダイニングルームの家具は

ほとんどアビターレの家具でさせていただきました。

カーテンもご提案しております。

先程話した格子や枠組み、フレームのモチーフを大事にされたい点を、

窓枠を生かしたロールスクリーンに揃えました。

ただ一つの掃き出しのバルコニーが見える窓のみ

柄がなく風合いが素敵なレースを一枚選びました。

 

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アウトドア用の家具はインドアでもお使い頂きたいコンセプトを

お客様宅で実現させて頂きました。

御新居にはガーデンでご愛用いただける想定です。

 

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この写真からいろいろな想像を掻き立てられますが、

下記奥様よりアビターレスタッフ全員で感動した素敵な感想のメールをいただきました。

『住まう』ことを大事にされたお客様に学ばせてもらいました。

 

                                    

 

先日はキャビネットの搬入、ありがとうございました。

 

家族はそれぞれ、こんな事を。

 

 

長男・「かっこよくて色気があるんだよね。何だか扉を開けて入りたくなる。

 

このキャビネットに入って行ったら、違う国、違う時代に絶対行けるよね。」

 


次男・「自分より長生きして何でも知ってる感じがする。会話ができそう。

 

物を入れるとか入れないとかの物じゃない。」

 


主人・「想像以上に実物は素敵だ。でもずっと前から一緒にいたような気がするね。

 

宝物を入れよう。」

 


男性の浪漫や想像力にも刺激と夢を与えてくれているようです。

 

何より包容力があるのには驚きです。

 

私はキャビネットの横のチェアーで本を読むと

 

何だか頭を撫でられたり抱かれているようで落ち着きます。

 

スペースの問題を気にしていましたが、全く問題なく、

 

家族が皆、キャビネットを置いた方が部屋に奥行きが出たと言っています。

 

 

アウトドアの物の力強さと繊細でレースのような編み目のチェアー。初めての円いテーブル。

 

品と艶、今回のラインナップの中で絶妙な具合で

 

柔らかさと優しさを醸し出してくれる「イタリアからみた桃」。

 

(※ソファーCELESTEに張られている生地名PESCO(イタリア語:桃)。

 

いわゆるヨーロッパから日本をイメージした印象で名付けたのかもしれません。)

 

深くて重厚感があるのに小気味好い二脚のDallチェアー。

 

私の多国籍趣味を存分に堪能させてくれる個性的なのに柔軟性のあるテーブル。

 

全てが交わって醸し出してくれるこの雰囲気。

 

美しいものの力を感じながら生活できる事の幸せ。

 

家族それぞれ、このリビングダイニングで幸せで落ち着ける時間を過ごせる事。

 

 

アビターレの皆さまの愛も頂きながら一歩を踏み出せた事に感謝です。

 

(お客様のお手紙より引用)

 

                                   

 

 

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御引越前にトルコへ家族旅行に行かれ、素敵なラグに数枚遭遇。

ご家族全員で満場一致したラグ。

この場所に導かれたように馴染んでいます。

ウール素材がキャビネットの質感とマッチして素晴らしかったです。

 

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納品は2回に分けてさせていただきましたが、

私の驚きはなんといっても馴染み感です。

9月佳き日に大方の家具を納品して御引越があり、

最後にキャビネットを納品するまであまり時間がないかと思いきや、

何年もこちらにお住まいのような佇まいを目にしたのです。

新しい息吹が吹き込まれることを感じ受け入れ、

住まうことを常日頃意識されている方だからかもしれません。

 

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物事というのはタイミングと出会いの瞬間が大切ということを実感させられました。

また、私が個人的に好きな言葉、

『日日是好日』とこちらのお客様ご家族がピッタリと感じた素敵な出会いです。

アビターレとしてお客様にお喜びいただける幸せを感じ、

少しでもお役に立てますよう努力せねばと思いました。

この度はご協力いただきまして誠に有難うございました。

 

『追記』

私達が採寸にお邪魔した際に奥様より隠し撮りされた写真。

写真に不慣れな私達にとりまして、

お恥ずかしい限りですが愛がこもった写真です。

仕事中の写真は一生の思い出になりそうなので

思い切って公開させて頂きました。悪しからずです。

 

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