K様と一緒に Libreria!リブレリア!りぶれりあ! 最終回

ざ めーきんぐ おぶ りぶれりあ!
The making of Libreria!

 

①無垢の構造材(横)をゴムハンマーでたたいていきます。

 

②息を合わせて、トンッ!トンッ!力が入るので後ろから支えます。

 

K様の壁面収納家具リブレリアのできるまでを追ってきたこのコーナーも最終回です。
上の写真①・②に至まで、部材を搬入し、開梱、整理、と作業の手順があります。
その後、イタリアの Disegno ( ディゼンニョ ) 図案をもとに組立てていきます。

 

【Disegno例】

 

Disegno

 

 

*このローマ数字入りの図面は、お引越し等でリブレリアを解体・組立する際に役立ちます。
リブレリアを納品時にお渡ししておりますが、もしお持ちでない方は
解体する前に背面を見て頂き、それぞれの部材に刻印されているローマ数字を
お写真を印刷したもの等に転記してから解体し、それをガイドに再び組み立てて下さい。
また部材の梱包に気泡緩衝材を用いる際は、緩衝材の凸部分が塗装面に当たらないよう
裏面を使用して下さい。塗装事故につながる恐れがあります。

(2020年5月記)

 

無垢の構造材の板にはローマ数字(Ⅰ・Ⅳ・Ⅹ)などが入っています。
日本の大工さんが部材に墨で「右上」「左端」などと書くのに似ています。
どの数字の構造材がどの位置に来るか、一目でわかるようになっています。
でも、注意が必要です。
より構造を頑丈にするために、組立て方(順番)に秘密があります。
組立ての順番を間違ってしまうと最初から組み直し・・・とうことも起こります。
では、後は写真で壁面収納家具のできるまでを見ていきます。

 

*①・②は向かって左の扉収納の部分を組み立てています。
次に右の本棚収納の部分、次に中央部を左の扉部へ接続し、最後に全部をつなぎます。

 

③右の本棚収納の部分              ④右左部の柱(棚枠)が完成、次の部材を探します。

 

⑤右の本棚部分の枠が完成したところです。

 

⑥予め壁面収納棚全体を最後に動かしやすくするため、フエルトを貼ることもあります。

 

        

⑦デスク部分(中央部)天板を             ⑧デスク天板をずらしながら、
左の扉部に接続します。                引出し部分の構造材(縦)も組み込みます。

 

⑨扉部分の背板を付けます。
後ろからも人が押さえ、ビスでしっかりとめます。
スタッフは冷房ががんがん効いたお部屋で作業していますが、すでに汗だくです。

 

⑩デスクの天板部分の角に見えるレールは上部に接続する棚のためのものです。
スタッフが作業しているのはスライド棚のスライドレール(ブルム社製・独)
を取り付けているところです。

 

*ここまでで、左の扉部とデスクをつないだ部分、右の本棚部分と
大きく分けて2つの「かたまり」ができました。
次はこの2つをつないでいきます。

⑪デスク天板の上の棚(構造材・横)を組んでいるところです。
中央のレインボー柄のタオルをイナセ?な感じで首に巻いているのは、
我らが 辻本 恵 店長です。
率先して作業に加わります。力持ちです。たくましいです。頼りになります!

 

      

 

⑫いちばん上の棚(構造材・横)  ⑬その隣の列も順に横板を     ⑭ゴムハンマーで同じように
を組みます。             入れ込んでいるところです。      トンッ!、トンッ!

ここでちょっとスタッフの声をきいてみましょう・・・

 

「リブレリア4コマ劇場」

大石「次はこれだな。スライドの位置を合わせて・・・よっ!と。」

山口「じゃ、あたしが上をたたくわね。」
大石「いえ、僕が上をたたきますっ。」
山口「・・・それもそうね・・・」

山口・大石「せーのっ、」

トンッ、トンッ!
トンッ、トンッ!

 

大石「きっちり入ったと思いますが。」
山口「そうね、いいんじゃない。」
山口・大石「できたっ。」

 

うまくいったみたいでよかったです。
上の⑮~⑱の4コマはデスク上の棚の構造材(縦)を組み込んでいるところです。
ここで、気になる二人ですが・・・

 

本邦初公開?!
アビターレ・山口暢子(やまぐちのぶこ)社長です。
アビターレのホームページにも公開されていません。
貴重な一枚です。
今回はブログの撮影もあるので、社長自ら施工に加わりました。
もっとも、普段も私たちスタッフより動きまわっていますが。
家具大好き、お客様のことを何より第一に考える、とても親しみやすい社長です。
(年齢不詳ですね。)

 

そして、先ほどからちらちら写っている大石は26歳。一児のパパです。
良く気が利く、良く働く、の好青年です。

 

もう一人、4コマにはちらっと後姿が写っている男性は、荻です。
開店当時からずっとアビターレの施工に携わってきた大ベテランです。
彼は家具のメンテナンスや修理も行う職人です。
今回は残念ながら、あまり顔が写っていません。

 

さて、作業もクライマックスに近づいてきました。

 

⑲大きな枠組みが完成しました。
引出しも入り、扉やスライド棚もつきました。

 

⑳完成!!
細かい棚(可動式、3cm無垢板・構造材は4cm無垢)が入りました。
いかにも施工直後という感じで臨場感のある写真です。
配線コード、デスク上の資料などはご了承下さい。(笑)
残念ながら、正面からの撮影は困難でした。
是非、クリックしてもう少し大きな写真で素材感などお確かめ下さい。
イタリアンウォールナットやアルダー無垢材の質感を感じていただけると思います。

 

⑳ドアーを開けて見たところです。
手前の奥行きを浅くして正解でした。
空間が広がっていきます。

 

      

 

細部写真集 扉と中の棚 ・ 引き出しアップ ・ スライド棚

 

6回(5回?)とご紹介してまいりました、
「K様と一緒にLibreria!リブレリア!りぶれりあ!」も今回で最終となりました。
これまで壁面収納家具リブレリアのできるまでをお伝えしてきました。
一人でも多くの方にご興味をもっていただければ幸いです。
アビターレではいつでもご相談をお待ちしております。
是非ご来店下さい。

 

今回はK様にたくさんご協力いただきました。
お子様も誕生し、お忙しいところをありがとうございました。
次回はお客様宅訪問のコーナーで、この完成したリブレリアに収納とディスプレイがされた状態を
ほかのインテリアとともに、是非紹介させていただきます。
K様邸はリビングや玄関にもすでにリブレリアがいくつもあり、とても素敵です。
どうぞご期待下さい。

 

*施工スタッフ*
山口社長
辻本店長

大石

 

お疲れ様でした!

 

*おまけ*

      

K様のマンションの大家さん宅の生垣。
「やまほろし」という植物だそうです。
良く見ると一つの小さな鉢からその鉢を壊して枝葉をのばしています。
こんなに!
やまほろし というのはその名前の通り、一山を覆ってしまうほど、
つまりその やまをほろぼし(滅ぼし) てしまうほど繁殖してしまうそうです。
アビターレもそのぐらい繁栄できると良いのですが・・・
お花がたくさん咲いていてきれいだったようです。