家族とくらす家具

アビターレでお客様と家具についてお話をしていると

誰がどこでいつ使う家具をお探しなのか…といったことから

その方のライフスタイルやご家族のこと、ご趣味や

大切にされていることなどに話が至ることが多くあります。

今日ご紹介するお客様も、そのような会話を度々重ねて

御家族のあたたかさにふれ、家具を納めさせて頂いたお客様です。

 

御家族とアビターレは10数年來のお付き合いになりますが、

私はこの度初めてお客様宅へ伺いました。

 

家外観

 

静かな住宅地にあるこちらがお客様のお宅。

ゆったりとした玄関までのアプローチ。

夕暮れになるとキャンドルがゆらめくなか、

御家族の皆さんがほっとした気持ちで帰られるのでしょう。

 

玄関ドアをあけ、笑顔の素敵な奥様が迎えて下さいました。

今日はお仕事がお休みというお嬢様もご一緒です。

 

室内に入ると、日差しの明るい吹き抜けの空間が広がります。

そしてアビターレでお納めさせて頂いた家具が何点も。

 

ribu

 

 

イタリア Marchetti社の上質な無垢材で作られた家具は、

こちらにお納めして10年以上になりますが

変わらずどっしりとした存在感で、数々の美術書や思い出の品を飾り

さらに風合いが良くなっているような感じがします。

「長く使ってさらに良くなる家具ですね」とお褒め頂いて

とても嬉しい気持ちで拝見しました。

 

『カボチャスツール』と人気のスツールMS813も

空間のアクセントになっていて素敵です。

MS813の黒色がショールームに展示中です)

 

リビング1

 

家具の中には、御主人様のアイディアで作られたサイドテーブルや

御家族の団欒、ご友人とのパーティーに大活躍のワゴンなどもあります。

 

ワゴン4  ワゴン1

 

ワゴン使用

 

既存のワインセラーの下段にすっぽりと納まるワゴン。

パーティーのご様子のお写真がありましたが、特別な日でなくても

毎晩2時間ほど時間をかけてご家族で夕食をとられるそうです。

今では社会人の二人のお子様たちも、それぞれの時間帯が多少違っても

なぜかダイニングにみんなが集まってくる…

と笑っておっしゃる奥様。

 

それは間違いなく、お料理の上手な奥様の笑顔と

居心地のいいダイニングがあるからでしょう。

お酒を片手に大人ならではの親子の会話。

ワゴンには葉巻のセットもあって、ご主人が葉巻の嗜みを

息子さんにお伝えになっているのだとか。

団欒のご様子が目に浮かぶようです。

 

リビングには、アビターレでも定番人気のARVE社のガラスキャビネット。

2年ほど前、私が初めてお客様とお会いした頃

広く空いたリビングの壁にずっとお探しだったとお決め頂いた家具です。

 

ガラスキャビ

 

キャビネットにはご主人様が少しずつ集められた

精緻な植物画の描かれたロイヤルコペンハーゲンの名作『Flora Dnica』の

コレクションを飾っていらっしゃいます。

そのストーリーについても教えて頂きました。

そのほか、お嬢様が旅先で見つけられたアンティークなどが

整然と美しく並びます。

 

ガラスキャビ1  ガラスキャビ2

 

ガラスキャビ3

フローラダニカ

 

こうやってご縁でご家族に加わった食器や家具たちですが、

ご夫婦は、週に一度お手入れの時間を持たれているそうです。

ともすれば所有するだけで満足してしまいがちですが

お手入をしてその時間さえも楽しんでいらっしゃる、

素敵な物とのお付き合いの仕方だと思いました。

 

ガラスキャビネットARVE32は只今アビターレに展示中です。

 

そして寝室ではMarchetti社のチェストFG06も御愛用です。

寝室にスペースがあれば、ぜひこのようなチェストはおすすめです。

実用的かつお好きなものを飾って楽しんで頂けます。

 

FG06

 

FG06は、両サイドに開き扉の収納、天板下にスライド棚がついている

ちょっと変わったチェスト。(日本在庫あり)

特別なワインとグラスをそっとしまって

大切な時に乾杯…という演出もできそうです。

 

アクセサリーケース

 

チェストにはイタリアの宝石箱。余談ですがこの象嵌のデザインは

キャビネットD86にそっくり。イタリアがお好きなご家族でもあります。

イタリアをレンタカーで回られた時のお話しも楽しく伺いました。

 

そしてチェスト上部の写真に注目です。

御主人様がある時お読みになっていた写真家 篠 利幸氏の著作。

そこにあったヴェネチアの写真に感銘を受けて篠氏にアプローチ。

その後交流され、このお写真をご購入されたというのです。

そして篠氏の写真教室にも通われていたのだとか。

 

06続き   イタリア本

 

さらに驚いたのがこちらのポスター。

 

スカラ座

 

かの有名なミラノのオペラ座「スカラ座」の公演ポスターです。

劇場や広場に貼ってあるポスターがなぜこのお宅に?!

お尋ねすると、最近ご家族でイタリア旅行をされた際のこと。

奥様の手配で日本からスカラ座の予約をしていったのに、

現地で「そのような予約はない」と言われてしまったそう。

 

そのあとすぐイタリア側の手違いとわかると、

最終日だったその演目のポスターを記念に下さったというのです。

「驚いたけれど、とてもイタリアらしいエピソード」と

奥様とお嬢様は笑って教えてくださいました。

 

さて最後になりましたが、今回お納めした家具の御紹介です。

広い玄関ホールに絵画にあわせてお考えいただいたローボードです。

 

玄関戸

 

 

 

玄関入り口

 

 

ローボード

 

ベンチのように腰掛けたり、ディスプレイを楽しめるものをお探しだったお客様。

お選びになったのは、オーク材を粗くサンドブラストして

木の表情を生かしたこちらのローボードです。

正面の面材はそのまま倒し扉になっていて、中に靴を収納できます。

 

この仕上げを施したシリーズも大変魅力的で

ショールームには引き出し2段のチェストと色違いのローボードがございます。

 

D115

 

 

D115/L

 

 

AFRA

 

PG700-AFRATH7-Abi39

テレビ台として人気の引き出し付きのローボードです。

お客様のようにベンチにされてもちょうどよい高さ。

 

今回お納めした炭のようなマットな黒の仕上げは

このお玄関を飾る絵画と叔母様から贈られたというクム産のペルシャラグとも

色あいがぴったりで、お互いを美しく引き立て合っていました。

 

ローボードとラグ

 

玄関絵

 

絵画もお好きでお詳しいご夫婦ですが、

こちらの絵画は目黒の雅叙園の天井画を描かれた

荒木十畝氏の作品だそうです。

お花の赤と蝶々の黒、余白さえもとても美しい作品です。

 

玄関入ってすぐ

 

今回お客様宅に伺って、これまでにお納めした家具が

ご家族の暮らしの中で活躍している様子を拝見して

とても幸せな気持ちになりました。

「長く使ってさらに良くなる家具」のとおり、

これからも、アビターレの家具が幸せなご家族の暮らしの

名脇役となれればと思います。 有難うございました。

 

(アビターレ参考商品)

・リビング

ガラスキャビネットARVE32

スツールMS813

・寝室

チェスト FG06

・玄関

ローボード PG700AFRA-TH7

D115/L

 

【編集後記 2021年4月】

上記『お客様お宅訪問』を書かせて頂いてより2年以上経ち、

アビターレループより新しく家具をお求め頂きました。

 

いつものように明るいお声でお電話下さった奥様は、

お客様をお迎えした時にお玄関先で書き物などが出来る小さめの家具をお探しだったとのこと。

そして久しぶりにアビターレループのHPをご覧になって

大きさや雰囲気がまさにご希望どおりだったということで

ARVE社のコンソールをお求め下さいました。

ちょうどお持ちのガラスキャビネットも同じARVE社のものでしたので

それも決め手になったようです。

 

IMG_5552

緩やかな曲線が美しいコンソールです。

そしてご納品後のお写真をお送り下さいました。

 

image0l

 

 

玄関ドアを開けた正面のお庭が見える大きな窓の前に置いていらっしゃいます。

緑の背景が美しく、またお庭側からも家具のフォルムが綺麗に見える場所です。

お玄関にちょっとしたコーナーが出来ました。

 

以前玄関にお納めしたマルケッティのローボードも、収納はもちろん

ベンチのように腰掛けたり、ディスプレイも楽しめるようにとお考えでしたが

全てがお客様のご予定通りに収まったご様子で大変嬉しく思いました。

有難うございました。