【人が集まる幸せな食卓】

2005.1.23アビターレの記録に今回のお客様が御夫婦と御主人のお母様と3人で御来店、
その日にダイニングセット御購入とありました。私もその時の御家族の光景を今でも覚えていますが、
20年後このような形でお客様宅を取材できる幸せを噛みしめています。
50年お住まいのこちらのお宅。ハンドメイドのものに囲まれた温かな雰囲気のお部屋には、
人がいつも集まり奥様の手料理がもてなされ…ここで幾多の方々が笑顔で食事をし団欒を楽しみ
またお邪魔したいという思いでお帰りになったのでしょう。スケールが大きい話になり思わず笑顔になってしまいます。
お話はお聞きし想像はしていたものの、今回メンテナンスが大成功したとの事でお招き頂きました。
イタリア・マルケッティ家具が長く御愛用されている御様子を皆様にお伝えできましたら幸いです。
思い出のウィリアム・モリス

大々的にリフォームされたのが7年前。
ウィリアム・モリスの壁紙やファブリックが印象的なインテリアにされました。
新婚時代にお求めになった御夫婦お気に入りのソファーの張地『ブラックトーン』をテーマに
チェアーのシートクッションを同じにされたのをきっかけに壁紙を選んでいます。
選んだ柄は『ウィローボウ』。普遍的に愛されるウィリアム・モリスのテキスタイルだからこそ実現。


今回は譲り受けていたお母様のチェアーを新たに張替え、籐張り修理などをされたようです。
まるでセットのように違和感なくマッチしていますね。
残念ながらお母様はお亡くなりになりましたが、お母様御愛用の日本製アームチェアー4脚とイタリア・
マルケッティのチェアー4脚のコラボ、そして重厚感のあるウォールナット無垢材のダイニングテーブルが
共存しています。
ウィローボウのテキスタイルは、エントランスホールでも使われています。
お好きな動物モチーフのもの、可愛らしい手作りの作品があちらこちらに。
手作りの作品の数々
上のお写真でもお分かりの通り、お宅には手作りの作品が溢れています。
お姉さまの版画、ステンドグラスの作品(テーブル上のペンダント照明も!)、姪御さんのドールハウス、
そして奥様のクロスステッチの作品や絵画、木彫の作品など…手仕事を楽しみ生活を彩っていらっしゃいました。
手作りのものがお好きというところから、イタリア職人技が感じられるマルケッティ家具をお選びになった理由がわかります。
特に奥様のクロスステッチの腕前は素晴らしいもので、一目一目の縫い目に愛情がこもっていて、
最後まで仕上げた完成度の高さに惚れ惚れしてしまいました!

人が集うダイニング

私達はメンテナンス大成功の家具を拝見するだけのつもりだったのですが、
奥様がおいしいお食事を全て手作りで御用意して下さいました。
いつもの料理で慣れているからと笑顔で仰いますが、プロ並みの腕前で全てが最高のおいしさでした。
奥様のおもてなしはイタリアマンマのようで二人で食べきれない残りはお持ち帰りに…♡

御主人のお仕事仲間、趣味のお仲間、犬のお散歩仲間の方々、
お嬢様や御親族、そのご友人…と輪が沢山あり、いつもこのテーブルで会食をなさっているとの事。
多い時には40人もお招きになったことがあるとか!
「このテーブルの木肌が良いのよね」と木肌が見えるようにお料理をセッティングして下さいました。

このダイニングセットはいつもこのお宅の中心にあり、家族や友人が集い笑顔が絶えません。
今は亡き歴代の愛犬、愛猫たちのハウスもそのままに。
今にもハウスから顔を出しそうな雰囲気がある位いつも温かな空気が流れるお宅でした。

最後にこちらの奥様の油絵はお二人のお子さん、当時の愛猫、愛犬。
絵本の一ページのような愛に満ちたこの絵は昔から飾られています。
猫ちゃんが手摺から覗き込んでいる姿は、御自宅のベランダから外を覗いてる様子を描きリアル感が伝わります。
また、周りの方々を愛し愛される奥様のお人柄が表れるような表彰状やお孫さんとの御写真にほっこりします。
冗談ながらに奥様からは『死ぬまでこのまま使います!』と嬉しい御言葉もいただきました。
マルケッティの家具がこれからもお客様のお傍で御愛用頂けますことを心より感謝いたしております。
幸せな時間を有難うございました。