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ABITAREからABITARE LOOPへ

私たちが大好きだったマルケッティの家具。残念ながら工場が閉鎖され、私たちアビターレも閉店しました。恵比寿のお店には時折「生活環境の変化などの理由で家具を手離したい」というご相談がありました。また一方で予算が合えば、希少な本物の家具を手に入れたいと思われている方がいるのも事実です。

ABITARE LOOPはその橋渡しをするために誕生しました。
私たちが愛情を持って販売してきた家具が次の世代に受け継がれ、再び愛着を持って使って頂ける事になったら、これほど嬉しい事はありません。

ABITARE LOOPのルーツでもありますアビターレを皆様に知っていただきたく、アビターレがオープンしました22年前に遡り、マルケッティ社との出会いからアビターレ閉店のお知らせまでご紹介させて頂きます。

また、かつてのアビターレ恵比寿ショールームの店内の様子をIn store viewで記録に残しております。
ABITARE LOOPのFacebookでは、アビターレの過去のページもご覧いただけるようになっております。

今もアビターレの家具を御愛用いただいているお客様にも懐かしくご覧いただき、またはじめてABITARE LOOPで出会えましたお客様にも是非ご覧いただけましたら幸いです。

【かつてのアビターレ恵比寿ショールームの様子】

閉店のお知らせ

日頃よりアビターレをご愛顧頂き誠に有難うございます。

今日は皆様に残念なお知らせがございます。
当社はアビターレを本年5月2日をもって閉店する事と致しました。
これまで私たちを支えて頂きまして、本当に有難うございました。
心より感謝申し上げます。

当社の主力扱いブランド、マルケッティ社が昨年倒産しました。
独特な味わいの家具を作る、数少ない貴重なメーカーでした。
工場を縮小して継続する事を模索し、私共も支援して参りましたが、継続困難となりました。
マルケッティは私共には唯一無二であり、他メーカーを中心に据えてのアビターレは考えられませんでした。
ご理解頂けますようお願い申し上げます。

当店をご愛顧頂いた皆様に、大変申し訳ない結果となってしまった事、心よりお詫び申し上げます。
お店は閉店致しますが、今後も家具のアフターケアは継続して参ります。

またご愛用頂いている家具を、次のオーナー様へ橋渡しする事なども考えております。

アフターメンテナンスなどについては、新事務所をホームページでご案内致しますので、ご覧頂けますようお願い申し上げます。

アビターレを通して皆様とのご縁を頂けました事に、心から感謝しております。
本当に有難うございました。

2019年3月7日
(株)ヤマシンインターナショナル
アビターレ 山口暢子

アビターレ店舗

アビターレ誕生の物語

「アビターレ」の誕生は、私とマルケッティ社との出会いに始まります。1991年春、心ときめく家具を求めてイタリアの家具屋めぐりの旅をしていた私は、ミラノの郊外の小さな家具屋でマルケッティ社の家具とキッチンに偶然出会いました。そこで目にしたのは、何とも言えない渋い艶の出たウォールナットの重みのある家具で、見た瞬間、心の中の深い部分が刺激されるような感じを受けました。私はさっそくマルケッティ社に電話を入れましたが、「輸出には興味が無いので、来てもらっても意味がない」とあっさり断られてしまいました。それでも諦めきれない私は工場まで押しかけることにしたのです。

マルケッティ社との出会い

マルケッティ社はベネト州のCITTADELLAという小さな町にありました。電話ではつれない対応だったのに、実際に訪問すると意外にも社長が出てきてくれました。社長はフランカという当時40代前半の女性です。こちらから訪問の意図を伝えると、「文化や生活習慣の違う国で自分たちの作るイタリアの家具が本当に喜ばれるかわからない。生きている木が赤道を通って旅する間にどのように変化するのだろうか、またイタリアのお客様の家具作りに忙しく、日本向けに家具を作る時間があるだろうか?」とやはり輸出には積極的ではありませんでした。とは言うものの家具を扱うもの同士、日本とイタリアの家具作りの技術や伝統などの話をするうち工場を案内してくれる事になりました。自然乾燥させている想像を超える大量の材木、工場の廃物利用の乾燥機、ドイツ製の木工機械、そして手作業の残る工場のラインすべての説明を受けながら見学させてもらいました。さらに1日だけの約束でマルケッティー社の家具写真集も借りる事が出来ました。この日はイタリア人の文化を受け継いでいく姿勢、モノを大切に扱う心、モノ造りに対するこだわりに触れ、本当に感激した1日でした。

左:チッタデッラ全景  右:夜の市街

家具日本到着 そしてアビターレ誕生へ

翌日、話し合いは思ったよりスムーズに進んで日本向けに家具を作っ てくれる事が決まり、前の晩遅くまでかかって写真集から選んだ家具を注文しました。そして待つ事4ヶ月、マルケッティの家具がついに日本に到着したのです。CITTADELLAの工場を約2ヶ月前に出発した家具の梱包を解き、もう一度磨き直してみると、期待通りの渋い輝きを放ってくれました。はるばるイタリアからやって来たこの家具が、これから日本で長く生き続けるのだと思うと感激もひとしおでした。当初、この家具はアビターレの親会社である(株)山新でデビューしました。イタリアンウォールナットの無垢材は日本人にも好まれ、また木の味わいを残した仕上げ方も好評で、予想以上の評判を得ることができました。気候風土の違いによる木の割れや反りも予想していた範囲でおさまり、フランカの心配は取り越し苦労に終わりました。その後、毎月のオーダーも1コンテナベースで安定してマルケッティ社とも信頼関係を築くことができました。そして日本での販売も4年目を迎えたころ、この家具を日本の方にもっと知ってもらいたいという思いが強くなり、同社の家具を専門に扱うショップとしてアビターレをオープンすることになったのです。

マルケッティの魅力

マルケッティの一番の魅力は、他のクラシック家具とは違う、技巧的過ぎない、その大らかさにあると思っております。それゆえに寛容で、どんな場所に置いても違和感を生じることもなく、他に置く家具との兼ね合いも難しくありません。フランカの心をそのまま形にした家具はモノではなく、住む人に寄り添う様にその人のものとなっていきます。これからもこの不思議な魅力を持つマルケッティ社の家具を日本に広く紹介し、暖かく心地よい空間創りのお手伝いをしていきたいと思っております。

(株)ヤマシン・インターナショナル代表取締役 山口暢子

会社情報

商号(株)ヤマシン・インターナショナル
所在地茨城県水戸市千波町2292
設立1964年7月
資本金1,000万円
代表者代表取締役 山口暢子
主要取引銀行三菱東京UFJ銀行 恵比寿支店 常陽銀行本店
関連会社(株)山新  http://www.yamashin-grp.co.jp