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2023-10-24

マッチング

【ブックシェルフMG251/B Part.2】
仲良し親子二人三脚
この春、ブックシェルフを受け継いで下さったお客様の事を覚えていらっしゃいますか。
【高校生のお兄ちゃんからピカピカの小学校一年生のお坊ちゃまへ… 】
小学校入学のタイミングで、ご自分の本棚が欲しいと仰っていた御子息様用にと
ブックシェルフを受け継いで下さったお客様です。

上のお写真は納品後に頂いたもの。ダイニングルーム腰窓の下に置いて下さいました。
これから中に本や教科書を収納するというお話しでした。

あれから半年が経ち、以前からお伺いしたいと思っていたお客様宅へ、
この度お邪魔させて頂きました。
その後模様替えをなさって、ブックシェルフはお坊ちゃんのお部屋スペースへ移動し
快適に御愛用頂いています。また後程ご紹介致します。

生まれたての赤ちゃんと御家族三人でショップに御来店されてから五年ぶりの再会です!
大きくなられたお坊ちゃんの写真を頂戴した時に感極まりました。
奥様と昔話に花を咲かせながら、お坊ちゃんのお帰りを待ち、3LDKの全てのお部屋を
御案内いただきました。
ピカピカの一年生で二学期も始まり、給食を終えての御帰宅になるとの事でした。

玄関に出迎えてくれたのは作家・辻村史郎さんの素敵な絵画と陶芸作品です。
家具は空間の余白をバランスよく配置されていました。
御夫婦でコーディネイトされたようです。

ゆったりとしたリビングダイニングルームが広がります。
左側がダイニング、右側はリビングルーム。
借景が美しい、都心とは思えないほど静かでゆったりとしたお住まい。

悲しいお話になってしまいますが、実は今年のお正月に御主人様がご逝去され、
現在は奥様とお坊ちゃんお二人のお暮らしです。

御主人様はご自宅で療養する事を望まれて、リビングにベッドを置いて御過ごしだったとの事。
お好きな家具、美しく整えられたご自宅でお坊ちゃんの日々の成長ぶりを間近に見ながら、
御主人様はとても心穏やかにお過ごしだったのではないかと思います。

受け継がれたマルケッティ・リユース家具のキャビネットが置かれていた場所には、
別のキャビネットと新たなダイニングセットがダイニングボードと調和していました。

マルケッティの家具がお好きな方はすぐおわかりになったかもしれませんが、
こちらのダイニングボードは壁面収納家具リブレリアでオーダーされたものです。

窓辺に置かれたのは二つの水槽。一つの水槽には、御子息様とお買い物に行った先で、
食用の沢蟹を求めたものをそのまま飼っていらっしゃるんだとか。
確かに見ていて飽きない愛らしい動きをしていました。

こちらのダイニングルーム・キッチンでの御様子は、最近では御一緒にお料理の
お手伝いをしてくれるそうで、御主人様の美食家を受け継ぎ、食欲旺盛で元気な
お坊ちゃんです。

そんな御主人様とアビターレの出会いは今から25年も前のこと。当時イタリアレストランを
経営されていらっしゃり、レストランや会社事務所にマルケッティの家具をお納めさせて頂きました。

ご自宅もマルケッティの家具を中心として、御夫婦の審美眼で集められた器や
アートの数々が居心地よくレイアウトされています。
奥様は陶芸が趣味なようで見識が深く、インテリアの話で盛り上がりました。

お部屋のディスプレイには辻村史郎さんの陶芸作品や絵画等コレクションが
家具をひきたててくれていました。
相性がピッタリです。

リビングダイニングの中央には、マントルピースのようなイメージのキャビネットとミラー、
その他二点の家具、そしてソファーコーナーにはセンターテーブル、と
お客様にはほかにもたくさんのマルケッティの家具をお揃え頂いています。

マルケッティならではの重厚感あふれるクラシック過ぎずモダン要素もあるテイストが
お部屋にコーディネイトされています。
(センターテーブルは現在リユース家具で御紹介中のFG238です。)

そして著名な作家作品に交じって御子息様の作品が飾られていますが、
おわかりになりましたか?
一枚目の木のオブジェ、次の二点はお坊ちゃまの作品なのです!
アート感覚があり将来が楽しみですね。

続きまして、リビングダイニングを出て他のお部屋を拝見しました。
それぞれにマルケッティの家具を御愛用頂いています。

こちらのお部屋はこれまで集められた家具や小物のコレクション部屋。
私達にも珍しかったマルケッティ初期の頃のモデル。木の風合いを生かした
おおらかなデザインです。
ディスプレイされたミラーや絵画等は多国籍なアイテムでまとめていらっしゃいます。
ボリュームのあるグリーンのディスプレイもバランスが良く素敵です。
二つのチェストが向かい合うようにレイアウトされていました。

もう一つのお部屋を拝見致しました。
赤いソファーのあるお部屋は御主人様のお部屋。奥様とお坊ちゃんとお作りになったとの事。
御主人様がお好きだったタバコがどの部屋にも置かれています。
祭壇コーナーがあり、こちらでソファーに腰かけて、今日の学校の様子などを
おしゃべりをすることもあるのだとか。
一年生のお坊ちゃん、毎日初めての事もいっぱいでしょうね。

飾られた絵画は、御主人様がお若い頃に留学していたニューヨーク・セントラルパークの景色。
ニューヨークでイタリアピザを食べて、イタリア料理店を日本に作ろうと決意されたのも
この地だったとの事。
そして留学時代にセントラルパークから眺めていた憧れのプラザホテルには、数年前にご家族皆様でお泊りになったそうで良き思い出になられたようです。

そして最後にご紹介するのは親子さんお二人の憩いの場で、日中一番長い時間をお過ごしになるようです。
お広いお部屋で、ベッドスペースとお坊ちゃんの勉強・趣味スペースをお作りになりました。
日差しが心地よく降り注ぎ、お部屋からの眺めはグリーンが見えて落ち着きます。

間にはチェストと丸テーブル。お勉強している御姿をお母さまが微笑ましくご覧に
なっていることが想像できます。
こちらにもマルケッティの家具をたくさんお揃え頂いていました。

ベッドは定番FG126をお使いです。シングルサイズを二つ並べて大きくお使いになっていました。
ウォールナット材の温もりのあるヘッドボードの質感が伝わってきます。
(現在リユース家具でベッドFG126のクイーンサイズを御紹介中です。)

こちらはお坊ちゃんのスペース。勉強机のすぐ脇、窓下に受け継がれたブックシェルフが
奇跡的にぴったりと収まっています。本もびっしりと収納され、ご活用頂いている様子で嬉しいです。

あえていわゆる一般的な子供用学習机ではなく、木の温かみが感じられるデスク家具をお使いです。
御主人様が長く御愛用されていた家具を次の世代に受け継ぐという素敵な情操教育にも感じられました。

現在は鉄道に夢中。私達がお邪魔していた時も、元気に学校からお帰りになって
お好きな鉄道模型を見せてくれました。
アイディアいっぱいの夢の空間です。
夏休みには、お二人仲良く鉄道を見る九州旅行に行かれたそうです。

最後に可愛らしいオマケです!
びっくりされましたか?
こちらはまだお小さい時のお写真だそうです。
ニッコリとした笑顔は御主人様そっくりです。
私達がお会いしたのは、小学一年生としては体も大きく元気いっぱいで
でもお母様に甘え上手な茶目っ気たっぷりのお坊ちゃんです。
再会ができ最高な一日となりました!

長時間、お客様宅訪問をさせていただき、これまでの歴史を走馬灯のように
凝縮されたお話をお聞きできました。
アビターレの歴史にも重なり、感慨深い気持ちになりました。
ご主人様のご冥福を心よりお祈りいたします。
また家具を永く御愛用いただき感謝すると共に、おこがましいですがお坊ちゃんの成長を見守りたくなりました。
御協力をいただきまして誠に有難うございました。